誰もが一度は目にしたことがある缶バッジ。実はその歴史は古く、独立戦争から1789年にアメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが誕生するまでの活動の中で、彼を支持する人達によって作られたものが発祥と言われています。当初は軍人としての職位を表すような目的が強かったようですが、次第にキャンペーンや仲間意識の証として使われるようになりました。日本では、2010年頃からアニメ文化の隆盛と共に人気グッズの地位を確立しました。

それまでアニメキャラクターのグッズといえばトレーディングカードが定番でしたが、2013年頃から秋葉原のアニメ・ゲーム文化、いわゆるオタク文化の中で生まれた「痛バッグ」の流行により、大ブームを博したのです。痛バッグとは、自分の大好きなアニメやゲームのキャラクターの缶バッジやキーホルダーなどのグッズを既製品のバッグに大量につけて持ち歩くというものです。数年前からアニメ・ゲーム好きの女性を中心に、コンサートやコミックマーケットなどのイベントの会場で多く見かけるようになりました。また、バッグをデコレーションするだけでなく、専用のカバーを買って大切に自室にコレクションしている方も多いようです。

同じキャラクターの缶バッジ一つでも絵柄や形の異なる様々なタイプが販売されており、値段も100円程度と安価でまとめ買いもしやすいことから、好きなキャラクターのバッジを何個も集める「無限回収」といわれる文化も確立されてきました。缶バッジは手を出しやすいからこそ、安定した人気を誇り、今や日本を代表するオタク文化に欠かせない商品となっているのです。

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